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経営学研究者の卵の日常。

24歳。経営学の大学院に通う、研究者の卵です。基本的には自分の頭の中の整理と備忘録、”研究を日常に落とし込むこと”が目的の日記です。神戸在住。北海道に住んでいました。食べることと、カッコいいものが好きです。

伝統的J型

日本の大企業・中堅企業の正社員に特徴的な人的資源管理を、伝統的J型と言います。

 

その特徴は、大きく5つ。

1つ目は、ブルーカラーの知的熟練。

2つ目は、幅広いキャリア形成。

3つ目は、職能資格制度。

4つ目は、同期の中の競争。

5つ目は、本社人事部の権限が強いこと。

 

まず、ブルーカラーの知的熟練を説明します。

知的熟練とは、日常の業務で変化と異常に対する対応ができる能力のことです。

日常業務の改善の提案をすることや、競争力の源泉につながるような発言をすることなども含まれます。

日本では、ホワイトカラーの知的熟練者だけでなく、ブルーカラーの知的熟練者が多いことが特徴的です。

背景として、自動車の製造過程での多能工化があると考えられます。

 

次に、幅広いキャリア形成について書きます。

自動車などのインテグラルなものづくりが得意な日本は、ブルーカラーの人たちに幅広いキャリア形成を可能にさせます。

ホワイトカラーも、現場を経験させてから、他の部署に異動するケースが一般的です。

 

3つ目は、職能資格制度について。

能力主義であり、人が基準の人事制度です。

職務遂行能力に応じて資格等級を設定し、社員を格付けして昇進や賃金決定をしていくシステムです。

ただ、職務遂行能力を評価するのは難しいため、年功制が採用されています。

 

比較として、アメリカでは、職務等級制度を採用しており、職務主義で、仕事を基準とした人事制度です。

 

4つ目は、同期の中の競争。

伝統的J型では、一律年功型、昇進スピード競争型、トーナメント競争型があります。

第一次選抜時期(新卒で入社した人が初めて昇進する時期)が長いことが特徴です。

入社してからじっくり評価でき、多くの従業員に昇進の機会が与えられますが、管理職になるまでに時間がかかることも考えられます。

 

5つ目は、本社人事部の権限が強いこと。

社員の人事異動に人事部が大きく関与しています。

そのため、人事部は異動を正確に行うために、社員の人事情報を現場から収集しています。

 

今でも以上のような制度を採用している大企業が多いと思います。

進化J型として、外部環境の変化に対応した制度もつくられているなかで、今後はもっと仕事が多様化していくと思います。

 

ひで