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経営学研究者の卵の日常。

24歳。経営学の大学院に通う、研究者の卵です。基本的には自分の頭の中の整理と備忘録、”研究を日常に落とし込むこと”が目的の日記です。神戸在住。北海道に住んでいました。食べることと、カッコいいものが好きです。

リッカートのシステム4

リッカートが今日の経営学に貢献したことはたくさんあります。

 

1つは小集団のマネジメントを提唱したこと。組織の小集団同士をつなぐ「連結ピン」の概念を取り入れることで、組織にとって様々なメリットがあることを記述しました。

 

また、研究方法では、リッカート尺度を用いました。今日の質問票調査の代表的なモデルであると言えます。

 

さらに、変数で企業を分析しました。原因変数、媒介変数、結果変数のシステムで研究したことで、「原因ー結果」のシステムよりも、精緻に研究ができると考えられます。

 

リッカートのシステム4は、新人間関係論のジャンルであり、その特徴は、支持的関係、集団的意思決定、高い業績目標を持つことです。

 

システム4は、集団参画型であり、組織の小集団で、従業員が参加すること(当事者意識を持つこと)で、成果変数にポジティブな影響を与えることができると考えています。

 

原著を読めば、システム4はある意味理念型であることがわかります。つまり、小集団のとても理想的な状態の話をしています。

 

したがって、システム4のような組織をつくるには、現実的には条件がありそうです。

例えば、小集団でリーダーシップを発揮するときに高い能力が必要です。いかにして部下からの信頼を得るのかも重要であると考えられます。

また、フォロワーも上司に代わって意思決定に参加するためには、能力がなければなりません。つまり、部下の成熟度が必要です。

 

このような条件をクリアすれば、システム4に近づくことができると考えられます。1つのアイデアとして。

 

さらに、リッカートは、人間関係論とは異なるジャンル(新人間関係論)であることを、結果変数である業績目標を高めることを強調することによって主張していると考えられます。人間関係論では、「砂糖のように甘い経営」と批判されたので、あくまでも成果主義的であるということです。

また、小集団は個人の集まりではなく、小集団ならではの特性も見られることも主張しています。凝集性の概念などです。

 

さて、やはり、リッカートは、より現実の企業に近づくような実践的な研究をしたかったのだと思います。

加えて、管理システムの変革も目論んでおり、理念型を示しただけではなく、具体的な「問題の特定」をするために測定方法を示したかったのだと考えられます。

 

今では、アンケートなどによるリッカート尺度はエビデンスとして一般社会に、ある程度有効な方法として理解されていると思いますし、その目論見は達成されている側面もあるのではないかと個人的には思います。

 

ひで